被害妄想からくる調査依頼①
藤波です。
先日、新たな相談からの依頼がありました。
詳細は言えませんが、よくある「あの」パターンで、結果的に依頼はお受けせずお断りする事になりました。
「あのパターン」というのは、被害妄想から来る「嫌がらせ」の証拠集めです。
これは統合失調症からくる被害妄想や関係妄想と呼ばれる妄想らしく、恐怖や不安を感じるような内容が目立ちます。
また本人はその考えが妄想であることを認識できないことが多いため、対応に苦労することが多いです。
これらの妄想への対応としては否定も肯定もせず、不安な気持ちに共感を示し安心感を与えることが重要になるらしいのですが、幾度も長時間にわたって相談されると中々厳しいものです。
今回のパターンも依頼者の話しぶりは普通でしたが、詳しく話を聞いてみるとやはりそういうことでした。
以前にお医者さんに教えて頂いたこの病気に関する事を記事に纏め、その内容を数回に分けてUPしたいと思います。
ご家族内にそのようなパターンが見受けられる場合は、なるべく早めにお医者さんに掛かるようにお手伝いしてあげて下さい。
1.統合失調症ってどんな病気?
統合失調症とはうつ病や双極性障害、不安障害と同様に精神疾患の一つです。
およそ100人に1人の割合で発症するといわれており、決して珍しい病気ではありません。
男女比はほぼ同数のこの病気は脳の病気で、さまざまな刺激を伝え合う神経のネットワークにトラブルが生じることで起こる脳の機能障害によって起こります。
症状としては陽性症状、陰性症状、認知機能障害が挙げられます。
陽性症状というのは普段ないものが現れてくる症状で、幻覚や妄想などが挙げられます。陰性症状というのは普段あったものがなくなってしまう症状で意欲の減退や、気分の落ち込み、自閉傾向などが挙げられます。認知機能障害とは物事に対する判断や理解力などに支障が出ることで、その結果としてコミュニケーション力が著しく低下することが問題となってきます。
治療としては薬物療法を中心として心理社会的療法などがあります。近年、病気に対する研究の進歩、さまざまな治療薬の開発により、この病気の治療は飛躍的に進歩しています。この病気にかかっても、早期に専門医の適切な治療を受ければ、多くの患者さんは社会生活に復帰することができるそうです。
②に続く→
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